火山ガスの噴出する島に行ってみた

また今年も世間とズレたGWなので旅をすることにしました。
今回は時差ボケもまだ取れず、とにかくボーっとしたかったので、何もなさそうな所に行こうと。
それならやっぱり島だろうということで、行き先は、



三宅島。
バスで行けるわけではない。
普通はフェリーを使うらしい。
僕は4月末に「定期航空路再開」というニュースを見たので、飛行機で行った。
羽田から1日1便約50分のプロペラ機でのフライト。




三宅島といえば、僕が大学生の頃に噴火による全島避難が行われたのが記憶に新しい。
南大沢の練習場に行くとき、近くの広場で物産展か何かをやっているのを何度か見た記憶があるので、
多摩地区で避難生活をしていた人も多いのだと思う。
全島避難は05年に解除されたらしいが、今も以前と同様の生活というレベルには戻っていないようだ。
宿のおばあちゃんも、客は昔の半分にもならないと言っていた。
島の中は立ち入り禁止区域も多く、火山ガスの臭いがする場所もあった。
また、島に立ち入る全ての人はガスマスクの携行を義務付けられている(実際の運用状況はともかく)。


島内のガスが流れる方角では木の立ち枯れが目に付く。
その立ち枯れた木を蔦が覆い、再び緑になっている様子などは息をのむ迫力があった。




今回はボーっとするのが目的だったので、
腕時計やパソコンはそもそも持たずに出かけ、
カメラやケータイなどもあまり持ち歩かないようにした。
だから帰ってきて写真をみてみると、これが羽田から50分かと驚くほどきれいな海や、
数年間無人島だったことにより迫力を増したであろう島内の自然を伝える写真があまりなかった。
本来こういう場所で発信するならば、観光復興の一助となるような写真の一つでもあればと思うのだけど。


ただ、ダイビングなんて全く興味のなかった僕でも「次回来ることがあれば潜ってみようかな。」
と思うほど、魅力的な海がそこにはあったし。
それとなしに、都会の喧騒から離れることを目的として行くにもいい場所だった。
2泊もしてしまったけれど、なかなか贅沢な時間だったな。