情縁餐庁にて

namuzak2007-11-25

仕事をしていて、今でもたまに思うこと。
今の僕をつくってくれたのは、中大ブラス。
感謝しています。
50回、おめでとうございます。




おー、なんと謙虚な。
さて、この写真。
火鍋。
そのまま読んで「ひなべ」。
中国の鍋だ。


今年の正月、数年ぶりに高校時代の友人と飲んだ。
その時に渋谷の火鍋屋に入ったんだ。

メンツの中で、しばらく中国に滞在していた奴が
「これがすげー旨いんだよ、俺毎日食べてた。」
って感じのいかにもテキトーな事を言うので、その店に入った気がする。
そんな鍋はその時初めて知った。
それなりに旨かったけど、「ん〜まあ馴染みのない味だけどいいじゃん、美味しいね。」ってレベルだった。


そして今。
僕は冬を迎えようとしている天津で、週3回火鍋を食べている。
だって、これ旨いんだよ。


天津には多くの日系企業がある。
ホテルの近くには日本人ビジネス客向けにいくつかの日本料理店があり、そこで食事を取るのが一般的なようだ。
だけど、やはりローカル料理の、旨さには敵わないと思う。


口が裂けても綺麗とは言えない庶民向けの店で僕は火鍋を食べる。
基本設定として店内にハエが飛び、恐らく厨房は見ないほうが良い雰囲気の店だ。
店で日本人を見たことはない。
日本人にも馴染みの回鍋肉や水餃子といったメニューも旨い。
よくわからないメニューを指差しで注文しても、大抵は美味しい料理が出てくる。
たまにパクチーがもっさり入った料理が出てきて、ごめんなさいしてしまうけれど。


そして件の鍋。
陰陽のマークのように中央をにょろっと半分に分けた鍋に、2種類のスープが入っている。
そこにしゃぶしゃぶに近い感じの薄切り肉や、野菜類を入れてる。
タレは、胡麻や三合油というポン酢のようなものなど、何種類か好きなものを選べる。
僕は胡麻ダレ。これが、相当濃厚で旨い。


もちろん鍋の味は笑みがもれるほどに旨いのだけれど、鍋の楽しみと言えばこの火鍋も変わらない。
そう、食後のスープ。


羊や牛の肉汁や無数に投入された香辛料、白菜などの野菜からのダシ、
それらが煮詰まった食後のスープの旨さといったら、もうない。
小椀に少し残した御飯に、スープをかけて雑炊風にする。
途方もなく旨い。
そして引き際が見つからない。
最後の一滴を啜った瞬間に「うはっ、メッチャ旨い」となって、「スープだけでも、もう一杯」と自制心を蝕まれる。
止まらない、止まらない。
旨すぎる。



最近「食事してる時と、寝てる時が一番幸せ。」みたいな生活になってる。
どうなんだか。