新しいの買っちゃった

今まで使ってきたパソコンが6年目に近づき、大分無理が出てきたので新しいものを買うことにしました。
いろいろ検討した結果、あるメーカーの直販サイトでいろいろと自分好みにカスタマイズしたものを注文したのですが、そのL/T(リードタイム※ここでは単純に納期と読み換えてください)の短さに驚愕しました。


実は、ちょうど日本に帰ったころ受け取れるようにとアメリカにいる時に発注したのですが、注文のボタンを押してから商品を受け取るまでわずか5日間程度。
この5日間にメーカーは注文を受け、生産計画に組み込み、生産を行い、発送を行っているわけですから、本当に驚異的なことだと思います。(直販を行う狙いの一つに在庫低減も含まれるかと思いますし、いわゆる速配モデルではないのでその製品の在庫を予め抱えていたという選択肢はないかと思います。)


一時期の中国ブームも落ち着き、特に内需に対しては「やはり国内生産のほうが儲かる」といった考え方をする企業が増えてきているように感じますが、このパソコンメーカーも国内の工場での生産で対応しているようです。やはり部材調達の確実性や輸送のL/Tを考えると、国産有利との結論なんでしょう。
しかしいくら国内の話とはいえ、多彩な製品バリエーションを抱える中でこれだけの短納期を実現するのには想像を絶する努力があったはずです。日本メーカーの実力、本当に凄いと改めて感じました。


その一方で、その国内生産をコストの面で支えている仕組みがあります。僕がこうして打鍵しているこのキーボードを組み付けた作業者に思いを馳せてみると、かなりの確率でいま話題に挙がっている偽装請負の問題に当たるのではと思うのです。


仕事柄、同じ業界内に限られますがいろいろな工場に足を運ぶ機会があります。
そこで必ず見かけるがフリーターの若者やブラジルや中国等からの出稼ぎもしくは2世以降の世代の人達です。彼らは必ずと言っていいほど下請けによって雇用され、その工場で請負業者の一員(まれに派遣)として働いています。
彼らを見るにつけ殊更に感じるのですが、今や日本国内の生産現場ではこういった人達なくして仕事が成り立たないでしょう。それはコストの上でもそうですし、単純に工数の問題として見てもそうです。
既にシステムとして組み込まれてしまったこの問題に、どういった解決法が提示されるべきなのかここで答えを出すことは難しいです。でも僕はそういった問題を含んだ環境下に働いている立場です、誰もが無責任でいられるこのシステム(これが一番の問題なのだと思います)に関して「僕の立場ではどうしようもないな」で終わらず、もう少し考えてみることが今の僕の責任にあたるのかなと思います。


新しいパソコンを買ったという話のハズが、こんな話になってしまいました。
でもたまには真面目に、このBlogの目的であるoutputの練習をするのもいいかなと。


ちなみに最近このページにその直販サイトへのリンクが貼られているのは、少しでも安くと思ってアフィリエイトプログラムを利用したから。笑