刺激的な、それでいてホッとする
久しぶりに、自転車に乗って遠出しました。
愛知万博の会場跡付近へ。
たぶん往復60km程度(メーターを亡くしてしまったので距離がわかりません)。
最近の僕には、ちょっと軽めの距離です。
閉幕から1年経った会場跡地付近ですが、道路も歩道もかなり綺麗に整備されていて、
道路の上にはリニアモーターカーの新交通システム「リニモ」が静かに走っています。
ちなみにこのリニモ、駅も含めて見た感じかなり多摩都市モノレールですよ。
そんな万博会場跡地の周囲はとても静かな田園風景が続いていて、そんな風景を見ていると少し悲しくなってしまいます。
この立派な道路も、歩道も、リニモも、この周辺の住民にとって必要なものではないんです。たぶん。
農道と軽トラ。畦道に蛙の鳴き声。それで充分な世界だと思うんです。
それを万博の力で一気に整備して、祭りの後のそのツケはどこへ?
いつまでこんな「部分最適」な仕事を続けているんだろうと思います。
それが未来への道標なんだろうかね、そんな未来いらないよ。
前置きが長くなりましたが、
今回何故そんな場所へはるばる自転車を漕いで出かけたかというと。。。
親戚に会うためです。
お前、愛知に親戚いたのか?と言われそうですが、最近出来ました。
30年くらいNYで彫刻家として活動してきたオジさんが、某芸術大学で教鞭を執る道を選んだらしく、
愛知に引っ越した聞いたのでお邪魔してきたわけです。
もうすぐ60歳になると言っていましたが、わりと最近でも
自宅のカギを忘れる(NYです)
↓
2階までよじのぼって窓から入ろうとする
↓
転落
↓
骨折し、後々まで足を悪くする。
というとても僕らの親の世代とは思えない、
僕のはるかに上をいくヤンチャっぷりを披露しています。
こういう話を聞くと、つくづくまともな大人になりたいものだと思います。
大好きですが。
そんなエキセントリック少年ボーイなおじさんと、
やや天然ボケが入った奥さんと、
「芸術大学なんてものはね、なくなっていくんだよ。」(真顔)
みたいな、とてもそれで飯を食べている人のセリフとは思えない発言の飛び出す会話を楽しんだ後、
僕はまた自転車で帰路についたのでした。
芸術家はおもしろいです。